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当機構では労働災害の発生状況や行政のニーズを踏まえ、労災補償政策上重要なテーマや
新たな政策課題について、時宜に応じた研究に取り組んでおり、現在は、労災疾病等医学研究
として9テーマの研究を実施しているところです。
今回はその中で、「予防医療モデル事業」、「メンタルヘルス」についてご紹介します。
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●「予防医療モデル事業」
労働者健康安全機構では、全国の治療就労両立支援センター(部)で、勤労者の健康確保を図るため、過労死に係る生活習慣病、勤労女性特有の健康障害等の発症予防及び憎悪の防止に関する予防医療活動を通じて集積した事例の分析・評価等により、以下の5つのテーマに基づき効果的な『予防法・指導法』の開発に取り組み、全国の事業場へ普及することを目的としています。
*テーマ1
生活習慣に伴う疾患(メタボリックシンドローム、高血圧、喫煙、飲酒など)
*テーマ2
作業動作に伴う運動機能障害(関節痛、腰痛、頸肩腕症候群など)
*テーマ3
高齢勤労者特有の健康障害(ロコモティブ症候群、サルコペニアなど)
*テーマ4
勤労女性特有の健康障害(更年期、ライフステージ、勤務形態など)
*テーマ5
ストレス又は不眠(睡眠障害など)
研究成果についてはこちら(当機構のサイト)
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●「メンタルヘルス」
平成16年から10年をかけて事業所が進める勤労者のメンタルヘルス対策を幅広く支援することを目的に、インターネットを用いたメンタルへルスチェックシステム「Mental-Rosai」を開発しました。
このシステムは、利用者が職場や自宅でも手軽にセルフチェック(ストレスへの気づき)を行うことができ、回答者の中からメンタル不調者を早期に発見することができるため医療機関への受診を促すことが可能となります。
セルフチェック後には、メール相談やメンタルヘルスのポータルサイトにアクセスするページを用意しており、困りごとや生じた疑問をすぐに調べることができます。(平成29年度のメール相談件数は、8,334件でした。)
その後、「Mental-Rosai」の有用性についての研究を行ったところ、「Mental-Rosai」を利用することで、ストレス対処の実施意欲を示す人が増えることが示され、実施後に産業保健活動(保健指導、カウンセリング等)を行うことで個人のストレスへの取り組みや仕事に対するモチベーションの向上等に寄与できることが示唆されました。
「メンタルへルスチェックシステム「Mental-Rosai」はこちら(労災疾病等医学研究普及サイト/当機構のサイト)
☆ 「Mental-Rosai」の利用を希望される方はIDとパスワードが必要になりますので、以下のサイトでご確認ください。
独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院 勤労者メンタルヘルス研究センター