フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか
このタイトルに、“よく休み、よく学ぶ幸福な働き方のヒント”のサブタイトルで、表紙に ①幸福度3年連続世界一、②有休消化100%、③在宅勤務30%そして④1人当たりGDP日本の1.25倍との4フレーズを表紙に配した新書に目を通した。
著者は、フィンランドの大学を卒業しフィンランド系企業勤務を経て、フィンランド大使館で広報の仕事を担当している女性である。海辺の緑が多い国でサウナを楽しみワークライフバランスも申し分ない国からの産業保健情報一杯で、新年度にあたりお奨めである。特に印象に残った”良い会議の進め方の8つのルール”を紹介する。
①本当に必要な会議かどうかの事前チェック、②会議のタイプトと相応しい場所の選定、③出席者を絞る、④参加者への事前通知と各自の役割の分担の明確化、⑤会議のはじめに目標の確認、⑥会議の終了時間と議題、プロセスの確認(アイデア、議論、意思決定、コミュニケーションのどれであるかを参加者に通知する)、⑦会議に全体を巻き込む工夫、⑧結果や役割分担のリストアップと明白化、である。
また、日本では、なかなか本題に進まず決定が行われないこと、会議中に目を閉じている人が時々いることの指摘や終了時間の厳守、進行の工夫(進行役の重要性)のアドバイスもあった。留学時にメンターとの15分ミーテングに苦戦したのを思い出す。