保健師とのコラボで産業医活動の一層のシステム化を!
以前ある先輩から、“病院から出て地域で仕事をしているから地域医療をやっているとは言えないよ”と諭されたことがある。言いたかったことは、地域の人や組織と連携したシステムを構築して仕事をしろということであった。
今年度から全国の総合支援センターに保健師が常勤することとなった。富山では7月からそれが実現した。地域センターや関連の機関・組織と連携しサービス提供のチーム形成そして対象事業所の状況把握とよきコミニケーションを通じて産業保健の課題に対処できる体制、すなわち産業保健システムの構築である。これに基づいた産業保健における対処能力が自律的に向上することを願っている。
過重労働、危険化学物質管理、ストレスチェック、治療と就労の両立支援等難行保健分野の課題が次々と提起されている。そして産業医の力量向上が求められている。それぞれの課題には独自の作業、環境、健康の各管理がある。まずはその習得が基本であり、それはケース対処能力の基盤となる。これをベースに産業保健の課題対処へのシステム構築に至る。ここに当センターの保健師が深く関わることになる。